姉に誘われて映画「ルックバック」を見てきました。
以前ジャンプ+にも掲載され話題になった作品なのでご存知の方も多いかと思います。
原作はこちらで読むことができます↓
当時私もマンガを読んで大変感銘を受けた記憶がありますが、いかんせん記憶力が悪いのでどんな内容だったかうろ覚えです。
原作読んでから行こうかなと思ったのですが、覚えてないならそれはそれで新しい感動に出会えるかなと思い、今回は原作復習せずに劇場に行きました。
ここからはネタバレを含むかもしれないので、これから映画を見る方や原作未履修の方でネタバレしたくない方は読まないでください。
あくまで個人の感想なので、こんな見方もあるな程度でみてください。
映画「ルックバック」を見て
主人公の藤野ちゃんの小さな自尊心から物語が始まるのですが、この藤野ちゃんの気持ちって誰にでもある人に褒められたときに「えーそうでもないよ～」って言っちゃうあれなんですけど、これって結構誰にでもある感情だと思うんですよね。
4年生で一番絵がうまいってみんなに囃し立てられて、本人もまんざらじゃなくてってやつ。
こういう状況って人生で一度は経験したことある人多いと思うんですよね。（ない人もいるかもだけど）
そうやって高まっていった自信がある日現れた引きこもりの京本の絵でバキバキに折られちゃうのもすごく良くわかる。
自分よりできる人、すごい人がいるってその時初めて知るんだよね。
周りの評価もその時一緒に下がっていっちゃうの。
でも、そのときにすごいなって思ったのが藤野ちゃんが絵を練習したところ。
夢中になって友達とも疎遠になっちゃうくらい絵を練習しまくった藤野ちゃんは負けず嫌いかつ、皆が思っているよりマンガが好きだったのかもしれないなと思いました。
急に自分語りになってしまうけど、私はなにかに夢中で取り組んだことはない無気力系の流されてここまで来たタイプの人間なんですよね。
おそらく人生でいちばん頑張ったのは前にいた会社の昇格試験くらい。
それくらい頑張った記憶がないし、自主的になにか行動したことがないタイプの人間なんです。
だから、もし初めて自分より絵がうまい京本という存在が急に現れたら私だったらすぐに学年新聞の連載辞めちゃうだろうなって思った。
やっぱりある日急にポッキリ心が折れちゃって藤野ちゃんがマンガを描くのを辞めちゃうのもなんとなくわかる気持ちだった。
そんなときに自分の心を折った相手が自分のことを尊敬していることがわかって、どうして描かないの？なんて言われたらあのときの自尊心がムクムクと湧き上がってきて、口から出任せかもしれないし、本当はずっとやりたいと思ってたことかもしれないけど、長編描くからって言っちゃう気持ちもすごく子供の衝動的な感じがして良かった。
その後の雨の中衝動に任せてめちゃくちゃにスキップしていくシーンは最高に気持が高ぶっているのが伝わってきてなぜかここですでに号泣していた。
その後初めての自分のファン（京本）のために長編のネーム書いて、二人で漫画描き始めて、途中で二人の道は分かれてしまい、最後私が京本を部屋から出さなければこんなことにならなかったのにと後悔するシーンがあるけど、やっぱり京本は藤野ちゃんと出会って新しい世界を見れて、自分の夢を見つけることができたことは幸せだったと思う。（この辺詳しく書き始めるとほぼ映画の内容書くことになっちゃうのでふんわりお届けです）
もしかしたら、作中でも出てきたような別の人生もあったかもしれないけど、結局は起きてしまった現実は変えられないし、藤野ちゃんはこれからも自分の初めてのファンのためにマンガを書き続けるんだろうなって思った。
二人のことを思うと涙が止まらなくてもうずっと泣きながら映画を見ていたし、エンドロール流れ終わったあとも涙止まらなかったし、感想書こうと思い出すだけでまた泣けてくる。
今、私の精神状態もあまりよろしくないのもあるかもだけど、とても素晴らしい映画でした。
上映時間も長くないのでサクッと見れるのも良かったです。
作画も良いのでお時間あればぜひ見に行ってみてください。
